東京タワー
ずっと読みたかった本。
図書館にリクエストしたのにあまりにも連絡がないのでシビレを切らして買おうかと思った。
本屋で手に取るが、ハードカバーはなぁ・・値段も高いし本棚一杯だし・・
図書館にリクエストを出したのは三月くらい。
やっと回りに回ってとよのかの順番になったらしい図書館より電話があった。
早速読みふける。
オカンとボク、時々、オトン
舞台は北九州・小倉と筑豊と別府と東京
実はとよのか小さな頃は小倉に住んでました。母は筑豊出身。とよのかも一人っ子で父は単身赴任であまり家にいなかった。妙にうちの母とかぶる。
親が子を思う気持ちは強い。子供も感謝しながらもそれを出せずにいるもどかしさ
無条件に愛してくれるのは母親だけ。たとえ世界が敵に回っても母親だけは自分の味方でいてくれるそんな存在。
いくつになっても自分のことよりまず子供なんて・・
母親って偉大だ。
ボクとオカンのやり取りは言葉がコチラの方言なので何の違和感もなく入っていける
オカンが病気になってからのページは涙なしでは読めなかった
嗚咽しながら読んだのは久しぶりだ。
その一人ひとりには家族がいて、大切にすべきものがあって心の中に広大な宇宙を持ち、そして母親がいる。この先いつか、或いはすでに、このすべての人たちがボクと同じ悲しみを経験する。
みんな、すごいな・・。頑張ってるんだなと人が母親から生まれる限りこの悲しみから逃れることができない。人の命に終わりがある限り、この恐怖と向かい合わずにはおれないのだから・・
リリーさんはオカンにとって親孝行な息子だったと思う。オカンは幸せだったよきっと。
それに引き換え今のとよのかときたら・・なんか考えさせられる一冊だった。